
こんにちは!ハルヒコです。
みなさん、このお酒知ってます?


どちらも渋いパッケージで、可愛らしさはゼロなんですけど、
左がジンの『桜尾(さくらお)』、右がウイスキーの『戸河内(とごうち)』です。
近年高まるクラフトジン人気もあって、このふたつのお酒を作っている、桜尾ブルワリー&ディスティラリー(以後B&D)の注目が高まっているそうです。
気になったのはウイスキーの『戸河内』でした。
私はウイスキーが好きで、前にもこんな記事を書いてたりしてます。


実は私は、過去に地ウイスキーをいくつか試したことがあったんですが、ことごとくが好みに合わなくて、
いつしか避けるようになってたんですけど。
ある日、知り合いに勧められて戸河内ウイスキーを飲んでびっくりしました。



もちろん、美味くて!
戸河内ウイスキー、めっちゃ美味しかったんよね。
スコッチ好きな人は、たぶん好き。ピート香がさらりと軽めで、角もそこまで立ってない感じですっきり。
つまり飲みやすい。



勝手な想像だけど、
白州をライバル視してると思うの。
価格も、写真のやつ(白)で2300円くらいで、お手頃、コスパすごい。
シリーズとして8年熟成もあって、3300円とかするけど、個人的には4000円越える高級ラインと競れると思う。
つまり白州をやっつけにきてる。
それでね、気になって自分で買って飲むじゃん、ラベルの裏見るじゃん、産地はね、
『広島県』(ハルヒコは広島県在住)
引っくり返ったよね、知らんよ。そんな、小学校で習ってないし。



小学生は遠足で工場見学に行くよね。
オタフクソースとか、もみじ饅頭、牡蠣、旅行の友、ゆかりとかかな。



さすがに酒造はないよな。小学生には早いよ。
うん、試飲できんし。
ググったら車で行ける距離よ。
蒸溜所のイメージはなんとなく山の上だったけど、JR廿日市駅から徒歩10分の好立地。
そうなったらもう、行くよね、見学。


それで、今回は見学の体験と感想の記事になるんですが、
ごめんなさい、タイミング悪く、コロナがまた増え始めて、
記事を書いている現在は、見学中止期間のようです。
再開は目処が立っておらず、コロナが落ち着くまで、なんとも言えないとのことです。
見学の申込み再開などは、公式からご確認下さい。
【公式】桜尾B&D
あと私、桜尾ジンに関しては、見たことある!程度で、今回初めて飲みました。
最後に少しだけ感想を書きます。
目次で、飛べますので、お急ぎの方はそちらからどうぞ!



桜尾B&Dの主力商品を少しだけ、とは豪気だな。



ジンはオシャレ過ぎて敬遠してたからね。
今回は勉強になりました。
桜尾B&Dさん!ありがとうございました!
中国醸造→桜尾B&Dに社名変更(2021年)
桜尾B&Dの見学時に、一番驚いたのが、社名でした。
現在の主力はジンの「桜尾」ということは、なんとなく見学前から察知してました。



名前が桜尾なんで。
(桜尾は地名でもあります)
社名が桜尾B&Dなんて言われたら、シャレた名称ですから、
あー、クラフトジンがうまく流行に乗って、今、イケイケな会社なのね?と思ってしまう方多いと思うんです。
自分より上の世代とかは、ジン?なんだそれ、ニンジンか?くらいの勢いだと思うんですけど。



それは言い過ぎだろ
会社の設立は1918年(大正7年)だそうです。



100年超えた
超老舗だった。
会社改の名前は「中国醸造」だそうで、聞いたことあるような?ないような?という感じでした。



ありふれた名前だからな。
しかたねーな。


挑戦(変革って言ったかな?)を社風としてます!と言っていた案内の方が印象的で、
主要酒類は、ビール以外は全て手掛けてます!という言葉には、自信が溢れていました。


工場見学の内容!4つの工程(蒸留・発酵・樽詰め・熟成)
ここからは、見学の内容を少し書いていきます。
ただ、百聞は一見になんちゃらなので、読んでみて面白そうだなと思ったら、ぜひ桜尾でなくてもいいので、どこかの工場見学に行ってみて下さい。楽しいこと請け合いです。



コロナが落ち着いたらな!
さて、見学では、ジンとウイスキーについての作成工程を見学することができました。



焼酎とかも見たかったけど、
ジンとウイスキー以外は見学ルートに含まれていませんでした。
ジンについては、蒸留を、
ウイスキーについては、蒸留、発酵、樽詰め、熟成を見学できます。
蒸留に関しては、ジンもウイスキーも同じ装置を使用していて、
見学した日によって、どちらか一方のお酒の蒸留風景を見ることができます。





私が見学した日は、ウイスキーの日でした!



変な匂いがしたよ。



穀物の独特な香りだったね。
『ウイスキー』の蒸留、発酵、樽詰め、熟成
見学コースは4エリアからなっていて、蒸留、発酵、樽詰め、成熟をそれぞれ見ることができました。
1,蒸留 2,発酵 3,樽詰め 4,熟成
この順番は、作成工程の順番ではなく、あくまで見学コースの順番ですが、
見学当日は、エリア1の蒸留エリアで、作成工程や企業の紹介など行ってくれるので、混乱はありませんでした。
蒸留
工場内で初めに見せてもらったのが、こちらの蒸留器、
この日は、中ではウイスキーを作っているとのことでした。


そして、同じ部屋で、作成工程や企業紹介の説明を受けました。
ウイスキーの原料となる、麦、穀物や、ジンのボタニカルを一部見ることができます。



ジュニパーベリーの香りを嗅いだりもできましたよ。


発酵、樽詰め
発酵、樽詰めのエリアは、写真撮影が禁止されていました。
ウイスキーの作成の重要な部分と言えるので、仕方ないのだと思います。
発酵のエリアでは、発酵中の溶液をタンクから取り出して、見せてくれました。



ゲ○みたいだったな!
穀物の匂いと発酵中の酸味が先行して、ウイスキーのいい香りは少しだけでした。ほんとに。
樽詰めのエリアでは、
グレーンウイスキーの蒸留と、樽詰めの見学ができました。
グレーンウイスキーは、熟成後にモルトウイスキーと混ぜて、ブレンデッドウイスキーという種類のウイスキーになります。
成熟
成熟のエリアが一番壮観な眺めでした。





もっと良い写真はなかったのかよ。



兄者がどうしても写りたいって。
楽しそうだったし、良いかなって。
案内の方によると、
こちらの貯蔵庫は、ピーク時では約4000個の樽を貯蔵できるそうです。
このエリアは、常に樽のいい匂いがしました。
あと、驚いたのは、このエリアで熟成させているのは、
『桜尾』という名前の、ウイスキーなんだそうです。



あん?戸河内じゃねぇのかよ。
戸河内ウイスキーは、山奥の戸河内トンネルで成熟させたものを指すそうです。
なので、
海近くの桜尾貯蔵庫で成熟させたものを、「桜尾」(ウイスキー)としたようです。
成熟の環境の違いは、味の違いに直結するのだとか。
ウイスキーの世界は、本当に面白いと感じました。
桜尾ジンと桜尾ウイスキーがあって多少混乱しますが、基本的にお酒で桜尾と言ったら、ジンを指すようです。
桜尾ウイスキーはバー、飲食店にしか出回らないとのことで、
工場に併設されているビジターセンター(売店?)でも購入することができませんでした。


見学は全体で40分程度の軽めな感じでした。
個人的にはもっと半日くらい掛けてガッツリ見たかったです。
ウイスキーの見学はほんとに、全行程を見たいくらいで、
樽の焼入れとか、ピートはどんなものを使っているとか、
樽詰めされる前の原酒だとか、もっともっと、見たり体験してみたかったと言う思いがあります。
戸河内トンネルもぜひ見てみたいし、戸河内ツアーやってくれないかな。



個人的には、ピートを扱う部分も見学したかったな。



あと、桜尾ウイスキーが買って帰れたらよかったな!
『ジン』の蒸留とボタニカル
続いて、ジンです。
(ジンの見学はエリア1の蒸留のみ。)
ジンの特徴は、なんと言ってもボタニカルです。
各種の原料を蒸留器に入れて、香りつけをします。
ウイスキーが樽で、香りつけと角を取るのに対し、
ジンは、添付したい香りの原料を直接ぶち込み、香り付けをするようです。



おまえ、ウイスキー贔屓しすぎだろ。
桜尾B&Dのこだわりとして、
香り付けのボタニカルは、なるべく広島県産のモノで作るようにした。と言ってました。
リミテッドはジュニパーベリーも含めて全て広島県産とのことでした!


桜尾ジンのシリーズには、『オリジナル』『リミテッド』『ハマゴウ』の3種類ありまして、
同じ「桜尾」を冠してますが、ボタニカルはバラバラ、別モノのジンと思ったほうが良いようです。


大きな違いは、
オリジナルが基本形で、
リミテッドには桜・牡蠣の殻、
ハマゴウにはハマゴウの花をボタニカルとして入れています。
期間限定ハマゴウ、 花が咲く季節しか作れないそうです。
あとは、ジュニパーベリーも、アジア産(O)、広島県産(L)、フランス産(H)と違いがありました。



値段の違いに直結しそうだな。
ボタニカルの詳細は公式サイトで見ることができます。
【公式】桜尾B&D・ハマゴウページ
素人の桜尾(ジン)の感想


桜尾ジン、飲みました。
家ではオリジナルをば。



リミテッドは気軽に手を出せる値段では無かった。



ハマゴウは季節限定だしな。
初めはアルコール度数も確認せず、香りを確認しようとストレートで行ってしまい、
喉と目をやられました。(47度だお)
きちんとレシピを確認すると、ソーダなどで割ったり、カクテルに使用するのが主流のようで、
単純なストレート、ロックはあまり見かけませんでした。


気になるのはボタニカルのアロマ香、
飲んで感じ取れている自信は無いですが、いろんな柑橘はしっかり感じました。
だが、ヒノキ、しそ、緑茶は、、、どこにいるのか。



修行がたりないね。
また、桜尾B&Dのビジターセンターの人に聞いたんですが、
香りをより楽しむために、グラスは内側に空間があるものが好ましいそうです。
(ゴブレット、タンブラー、ワイングラスなど)
ボタニカルのアロマ香を楽しんで〜とのことで、ワインよりも分かりやすい薫りは、素人でも十分に香りを楽しむことができました。



ワインみたいに、
色んな香りを楽しむ酒なんだな!
口当たりの感想としては、
ジンの作成工程として、樽熟成の期間が基本ないので、角がビンビンに立ってる。(ものによっては樽熟成させる物もあるようです)
慣れるまでは、少し飲みにくく感じました。
カクテルが多いのは、ジュースなどで甘みをつけて飲みやすくする目的もあるようです。



甘みが入ると、
途端に飲みやすくなるのが不思議だよな。
家にトニックウォーターなんて無いですが ジンジャーエールなら、ギリあるか? オレンジジュース、、、QOOでもいいのかな?
あと、思ったんですけど、クラフトジンが流行ってる、宅飲みをオシャレにジンでって話みたいですけど、
家でジンを飲んでる人、どうやって飲んでるんだろ。(なにで割ってるの?)
私は、もっぱらソーダ割り。



ライム抜きのジンリッキーは、
ジンリッキーと呼んで良いのか?
たまにレモン果汁を入れたり、ジンジャエールで割ったりしてます。
慣れると、ウマウマ。
香りが華やかで飲んでいて楽しくなります。
「なにで割るか問題」はあるものの、
レシピも多いので、気分に合わせた飲み方ができる事も、人気の理由のように感じます。
ジンブームの理由は、たぶんそれなんじゃないかな。



私も桜尾ジンのファンになりました。



ミーハーだな。
ただ、私の場合、他のジンを飲んだことが無いのが致命的で、
ジュニパーベリー(法律で入れることを義務付けられてる)の香りが、たぶんコレかな?程度にしかわからない。
クラフトジンブームの火付けとなった、『翠(SUI)』でも買って、後日飲み比べて見ようと思いました。
まとめ!楽しかった!コロナ収束後に必ずまた行く!
ごちゃごちゃ、書きましたが、
見学はめちゃくちゃ楽しかったです。


ただ、下の子(1年生)には早かったみたいで、途中から飽きて外で走り回ってました。
40分程度の見学でしたが、子供にはつまらなかったみたいです。長男(3年生)はまぁまぁ楽しんでました。
山崎(大阪)白州(山梨)などのウイスキー工場の見学にいつか行ってみたいと思っていたので、
広島でウイスキーの作成風景を見れたのは単純に嬉しかったです。
ジンも勉強になりました。
こんなにすごい酒造が地元にあるのは誇らしくなりますね。



西条の酒まつりがあるじゃねぇか。



いやー、
あれはなんか、別枠だよね。
あと、最後に心残りだった点を1点、
試飲ができませんでした。
コロナまん延防止のため、当たり前っちゃ当たり前なんですけどね。
なので、冒頭の写真の2本を買って帰ったんですが。


他のも飲んでみたかったなぁ。
コロナ収束したら、また行こうと思います。というか絶対に行きます。
そんで、併設されたバーカウンター(ビジターセンターにある)で、ベロンベロンになるまで飲む!



迷惑だな、おい。
今回も長い記事を書いてしまいましたが、そろそろ終わりです。
みなさんも『桜尾』『戸河内』を酒屋などで見かけた際は、ぜひ手にとって見て下さいね。



そして、
そのまま手に持って、
レジまで行ってね。
ではまた!
【公式】桜尾B&D
『桜尾』『戸河内』は
ネットでも買えるぜ〜!!



