・資産運用をしたいけど、どの商品を買ったら良いかわからない方
・投資信託とETF、自分にあった商品を検討中の方
投資に関する注目が高まっているようです。
先日、知り合いから質問を受けました。
『VTI(全米株式)』って言うのが良いって聞いたよ!
「投資信託」か「米国ETF」かで迷ってるんだけど、どちらを買ったら良いかな?
私も投資に関しては後発組ではありますが、この質問を検討し回答したいと思います。
私も『本家VTI』や『投資信託の全米株式』を投資対象とするのは大いにありだと思っています。
現にうちも楽天が出している投資信託、楽天VTI(楽天・全米株式インデックス・ファンド)で積み立てています。

「楽天・全米株式インデックス・ファンド」で毎月1万円、
積立をしていますよ。
今回の質問では、すでに投資先として全米株式(VTI)への投資は決まっているようなので、
「投資信託」と「米国ETF」の違いが分かり、自分の投資スタイルが決まれば答えが出そうです。
どちらも一長一短なので、自分の投資スタイルにあった方を選択しましょう。
自分にあっていれば、どちらの商品も正解です。
ただ、仮に自分のスタイルに合ってないものを購入してしまっても、売ってしまえば手数料程度の損しかないので、やり直しはいくらでも効きます。



数百円だな!
ちなみに、
今回の私の結論を先に伝えると、
「投資信託」の方がおすすめです。
手数料や税金にそれぞれ違いがありますが、トータルで見ると、どちらも同じ程度のパフォーマンスになるようです。(下に参考記事有り)
それならば、買付注文(積立)が圧倒的に便利な投資信託に軍配があがります。



どちらを選んでも、
投資に絶対的な正解はないので、
肩の力を抜いて読んでくださいね。
資金力がある、中長期目線なら『米国ETF』【本家VTI】
まずは本家の『VTI』から見ていきます。
正式名称を「Vanguard Total Stock Market Index Fund ETF」と言って、米国で上場している、ヴァンガード社が運営しているETFです。
世界的に人気なETFで、米国株式3800銘柄が組み込まれていて、銘柄分散も充分です。
〈以下楽天証券より引用〉
現在の状況と価格 10年間の推移 経費率、驚異の0.03% 分配金情報(年利1.24%) 取得手数料、ネット証券なら似たり寄ったり



まずは長所を見ていきます!
・経費率が低い!0.03%は神ががってる!



経費率っていうのは、
運営者に支払う年間の手数料だな!
・取得手数料が低い(235ドル×0.495%=1.16ドル)
・堅実な長期推移(10年間の推移より)
・分配金利回り1.24%、トータル利回り(騰落率)直近1年20.06%



次に短所!
・1度の購入金額が高く付く、240ドル=約2.5万円



毎月積立ようと思うと、
ちょいとキツイな。
・福利効果を得にくい、分配金を再投資に回しずらい(1口で、3ヶ月毎に1ドル程度)



長期運用なら、
複利効果はしっかり得たいな。
・投資信託の積立注文と比べると、購入に手間がかかる
・日米両方の税金を負担する場合がある
考えられる投資のスタイル
毎月積立:毎月一口以上を購入する
定期買付:年4回の配当の権利日前を狙って購入する
他には、定期的にボーナスなど、まとまった金額を購入費用に当てるなどが考えられます
資金力があり短期間でドカドカっと買える方は、すぐにまとまった分配金を得られるようになるので、手数料も低くコスパが良いのでおすすめです。



まとまった分配金を得られるまでは我慢だね!
最終的に多くの金額を投資する予定の方は、一度の買付金額が大きくすることで、トータルパフォーマンスを投資信託より若干良くすることができるようです。
(経費率が安く、取引手数料に上限があるため)
ただし、
証券口座の仕様上、米国ETFは1口単位の購入になります。(将来的にはもっと便利になるかもしれませんが。)
投資信託のように、自動で購入してくれるような注文方法もないため、コマメな注文を行うことになり、
慣れるまでは手間と感じる人もいるかも知れません。
また参考に、一口購入時の手数料はこんな感じです。(1ドル:115円換算)
一口金額:235.7ドル(約27,105円)
購入時:買付手数料235.7×0.495%=1.16ドル(約134円)
管理費用(年間):経費率235.7×0.03%=0.07ドル(約10円)
売却・分配金受取時:利益に対して税金(米10%、日20%)+売却手数料(0.495%約134円)



楽天証券なら買付手数料も無料みたいだな!



NISA枠を利用したら、
日本の税金(20%)は免除されるよ。
逆にNISAを利用しないなら、
確定申告で米国税(10%)を取り戻せるよ。
米国株式の税金についての参考記事はコチラ(外部サイトへ飛びます)


自動積立が便利、コツコツ長期投資なら『投資信託』【楽天・全米株式インデックス・ファンド】
続いて投資信託を見ていきます。
全米株式に投資する投資信託で人気な商品は、
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』です。



楽天証券とSBI証券は、
どちらも取り扱いがあるみたいだな。



SBI・V・全米株式インデックス・ファンドも
最近できて話題だね。
楽天・全米株式インデックス・ファンドは、
先程見てきた、米国ETFの「VTI」を代理で買い付ける投資信託ファンドのようなものです。
なので、ファンドの組み込み銘柄比率も約99%が「VTI」となっています。
〈以下楽天証券より引用〉
楽天全米株式 1年間推移 設定来推移 詳細1 詳細2



まずは長所を見ていきます!
・管理費用は最低水準!0.162%



管理費用は米国ETFの経費率のようなものだな。
0.03%と比べると見劣りするけど、
最低水準だから長所としたぞ!
・取得手数料が低い(証券会社によっては無料の所も)
・100円からの購入が可能
・積立注文ができる(購入が便利)
・VTIへの追従率が高い、約96%
・分配金は自動的に再投資される(複利効果を得やすい)
・トータル利回り(年率)直近1年34.92%



なんで本家VTIより利回りが良いんだ?



騰落率と計算方法が少し違うのと、
分配金が自動的に再投資されてるから、
福利になって少し上がるんだ。
・支払う税金は日本の税金のみ(NISAで免税可)
・売却時に手数料がかからない



次に短所!
・米国ETFよりも管理費用が高くつく



投資信託の中では低くても、
米国ETFと比べるとなー
考えられる投資のスタイル
毎月積立:毎月自分で決めた金額で購入する
(積立の金額は随時変更することが可能です。積立注文とは別に、スポット購入ができます。)
少額から始められるので、予算が少ない人でも効率よく投資ができます。
取引手数料も無料のところが多いので、取引回数を気にすること無く買付ができます。
また、積立注文は始めに設定しておけば、あとの買付は自動で行ってくれますし、金額の変更などもネットですぐにできるので便利です。



自動で買い付けてくれるのは便利だね!
また参考に、購入時の手数料はこんな感じです。
購入金額:27,105円
(100円から購入可能、比較の為にVTIと合わせています)
購入時:買付手数料 無料
管理費用(年間):27,105×0.162%=44円
売却・分配金受取時:利益に対して税金(日本)、売却手数料 無料



楽天証券、SBI証券なら買付・売却手数料も無料みたいだな!



NISA枠を利用したら、
日本の税金(20%)は免除されるよ。
また、
ネットでいろいろ調べていると、
手数料や税金を含めたトータルでシュミレーションした場合、
楽天・全米株式(投資信託)の方がわずかにパフォーマンスが良い。という記事を見つけました。
参考にしたサイトはコチラ!
(外部サイトへ飛びます)





パフォーマンスが同じなら、
投資信託で買ったほうが楽ちんじゃないか?



そもそも楽天VTIは信託報酬が低めの設定だから、
投資額が数千万クラスにならないと、
ETFの低経費率の恩恵は受けにくいよね。
ETFは手数料と税金の分だけ不利かな?
まとめ!おすすめは注文が便利な『投資信託』!
全米株式の投資を行うとして、米国ETFの本家『VTI』と投資信託の『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の違いを見てきました。
手数料や税金を含めたトータルで見た場合、ほぼ変わらないようです。(わずかに投資信託の方がいいみたい)
それらを考慮した上での違いは、
『本家VTI』と『楽天VTI』の違い
分配金が出るか、出ないか。
(トータルリターンの比較は分配金を再投資した場合の値です)



分配金ありがETF、
無しが投資信託だ
注文単位が1口か、100円以上か
(一口単位がETF、100円からが投資信託)
定期購入の注文ができるか、できないか
(定期購入の注文方法があるのは投資信託だけです)
今回の質問、「全米株式に投資したい、米国ETF、投資信託どちらを買うべきか」については、
私の回答としては、トータルに差が出ないので、圧倒的に買付が便利な『投資信託』をオススメします。
ただし、分配金を受け取りたい、米国取引をしてみたい、為替を経験したいなどであれば、本家のVTI購入でも一向にかまわないと思います。
どちらもいい商品なので、どちらを買っても大きな失敗はなさそうです!



今回は以上です!
それでは!