
こんにちは!
ハルヒコです!
毎年、忘れたごろに届く、株主通信や、決済短信。
皆さん、きちんと読んでますか?





私は、株主通信の楽しそうな所だけ読んでます。
(決済短信は難しそうで完全スルー)



新聞の4コマ漫画かよ。
でも、最近、持っている銘柄が増えてきて、
それではいかんぜよ、と思いまして。
最近、簿記っぽい勉強したんで、
今回は、復習がてら、それらを記事にまとめました。
読めば、読むほど混乱する、財務資料。
謎のアルファベットの羅列、△ってなに?
親会社の所有者に帰属する持分?



日本語でたのむ!


私と同じく投資初心者は、同じように苦しんでいるはず!
今回の記事は、
最低限の部分だけ押さえて、
サクッと財務把握ができる様にまとめました。
決算短信を読むうえで欠かせない、
5つの財務指標についても触れて行きます!
この記事を読めば、
決済短信や株主通信が分かる、だけでなく、
長期保有に適した、好財務の株式銘柄探しや、
株式銘柄の、売買・保持の判断に役立ちます!
財務資料で今まで、分からないままにしていたモヤモヤも、少しは解消できると思います!
ぜひ見て行って下さい!
ちなみに、
△、▲、()は全て同じ意味で「マイナス」だそうです。
長期保有が前提の『買いタイミング』
このサイト「ハピダン」では、
投資は基本的に『長期投資』をしよう!ってことで書いてます。
それでもって、「高配当銘柄」や面白い「株主優待」であれば最高!ってな具合です。
なので、本記事を読んでも、デイトレ的な売買タイミングのはなしはできませんので、ご了承ください。
さて、まずは、
ご自分の投資スタンスの確認から行いましょう。
確認や見直しのポイントとしては、
リスクを取り過ぎていないか
分散が効いているか
が、確認できたら良いと思います。
リスクを取り過ぎていないか
高配当株を狙う上で、まず見るのは
「配当利回り」だと思います。
配当利回りは、年間の配当額を株価で割った値(%)です。
配当利回りが高いほど、効率よく投資ができていると言えます。
ですが、
8%を超えるような高い利回りの銘柄ばかりを集めていると、
リスクが高くなるという側面もあります。
例えば、
財務状況が良くない、利回り8%の銘柄と、
財務状況が良い、利回り5%の銘柄であれば、
確実に後者の方が魅力『大』です。
利回りの高すぎる銘柄は、何か経営上問題を抱えていることが多いです。
高い利回りの銘柄を見つけても、すぐに購入に踏み切らず、
下に書く、財務指標などを用いて、財務状況におかしな点がないか確認しましょう。



ハルヒコみたいに、
JT(2914)ばっかり買おうとしたらヤバいってことだな!
銘柄の平均配当利回りは、
『4%~6%程度』が理想的と言われています。



もちろん財務状況等に問題が無いなら、配当利回りが高い銘柄は心強い味方になります。
分散が効いているか
「好財務で、配当もばっちり!」
という銘柄を見つけても、その銘柄ばかりを買ってはいけません。
万が一、その会社が倒産したら大変です。
投資は分散が、大原則。
銘柄、業種(セクター)、国(市場)、購入時期など、
分散できるものは、全て分散して、
リスクを少しでも減らしましょう。
業種例としては、こんな感じ。


また、
不況に強いと言われている、
生活必需品、ヘルスケア、通信、公益
などを、ポートフォリオに組み込むと、安心材料になりそうです。



確かに先のコロナショックでも、通信や、小売(スーパーマーケットなど)の銘柄は底堅かったね。
買いのタイミング
これは、素人考えと言われてしまうかもしれませんが、
買いのタイミングは、
『好財務銘柄』の『株価が下がった時』です。
さらに言えば、
狙っている銘柄が『目標の配当利回りになった時』、と言い換えることもできます。
株価の下落は、
コロナショックやリーマンショックのように、株価が市場全体で下落することもあれば、
インフルエンサーの発言などで、特定の会社や業種のみ株価が下落することもあります。
決算報告で、業績が振るわず、株主が離れ株価が下がることもあると思います。
どこの、どんな煽りを受けて、株価が上下するかは分かるものではありません。
なので、そんないつ来るか分からない
「買いタイミング」を逃さないために、
あらかじめ、配当が出ていて財務状況の良い会社にツバを付けておきましょう。
私が参考にしている投資家さんは、
「普段は配当利回りが2%や3%の会社の中に狙うべき優良銘柄が隠れている」と言っていました。
それらの会社の財務状況をみて、好財務の銘柄を見つけたら、
あとは、資金を貯めながら、株価をウォッチして、目標の利回りになる(株価が下落する)まで待ちましょう。
IRバンクや、雑誌、株式関係の動画などで情報収集をすると良いと思います。(もちろん四季報なんかでもOKっす)



いつ買えば良いか分からんかったら、次の市場暴落まで待つのもありやで!



ふんふん、
2000年、ITバブル
2008年、リーマンショック
2020年、コロナショック
だいたい、10年後かな?
売りのタイミング
しっかり上に書いた条件で株が買えたなら、
長期保有が基本なので、基本は売らずに持っておくのが正解です。



60才で利回り5%3000万円分の資産を築くんじゃー!
売っとるヒマはないんじゃー!
ですが、
どうしても思い通りにいかない銘柄も中には出てきます。
例えば、減配や無配。
(配当が減ったり、無くなったりすること)
〇〇ショックなどのように、理由が付くもの、一時的だとわかるもの、ならまだ持っていてもいいですが、
たいした説明もなく、毎年減配が進むなら、
その銘柄を売ることを検討してもいいかと思います。
購入時に目標としていた、
配当利回りや、株価、財務状況から大きく逸脱した場合は、
売ることになると考えておきましょう。
売る理由やタイミング
・減配、無配が続きそうな場合
・財務状況の悪化
・許容度を大きく超える株価の下落(含み損)
・分散が効いていないと判断できた時
優良銘柄・財務状況がわかる「指標」5つ
ここからは、株主通信や、決算短信なんかでよく見る指標を5つ見て行きます。
どれも基本的な指数ですが、
その分、よく見かけるものなので、
知らない方は、ぜひしっかり押さえておきましょう。
手始めにこれら指標を知ることで、
・その企業の配当に対する考えなどがわかり、
優良な高配当銘柄を見つけることができます。
・その銘柄の財務状況がわかり、
投資判断の材料になります。
また、
注意としては、「完璧な会社は無い」ってことを知っておいて欲しいです。
ひとつの指標が悪かったら、その会社の財務状況が良くないのかって言ったら、
モチロンそんな訳ないです。
財務指標は、あくまでバランスが大事です。
指標が少し目標値に到達できてなくても、
社会情勢や業種の人気度、他の要素でカバーできるなら大丈夫と考えていいです。
下の5つの指標や、好みの指標を総合的に見て、
バランスが整っていれば大丈夫だと思います。



イケメンで性格も良いけど、ギャンブル好き、的な?



お金持ちで身長も高いけど、顔は獅子舞、的な?



なんのはなし?
過去の配当推移:どれだけ配当出してきたの?
過去の配当推移で、配当に対する企業の姿勢が分かる指標です。
「その企業が、過去にどのように配当を出してきたか」を指します。
この「過去の配当推移」をみると、配当の安定性や、
企業の配当に対する姿勢を確認することができます。



配当金が貰えたり貰えなかったりすると、資金計画が立てにくいし、不安になるな!
さて、過去の配当推移は、おなじみ「IRバンク」で確認できます。
例をふたつ出します。
ひとつは、KDDI(9433)の配当推移(配当金支払額)


もうひとつは、日産自動車(7201)





KDDIは毎年、増配。
日産は、2011~2019は増配したけど、
2009年、2020年に減配、
2010年に無配になっていのが分かるね。
配当推移に関しては、安定しているものが良いとされています。
(同配当や、増配を繰り返しているもの)
企業の体質的に、過去に、減配や無配を行ったことがあると、
今後も経営的に厳しくなった時に、また減配や無配を実施しそうだ。
と予測することができます。
アメリカでは配当での株主還元を重要視した文化もあり、
連続増配が50年以上という驚異的な企業もあります。
日本でもそういった、企業が増えてくれると嬉しいです。



米市場のコカ・コーラ(KO)な!



俗に言う「配当王」だね。
過去に不景気もあったろうに、
えらい会社だね。
「過去の配当推移」を見て、
毎年、同じ配当で踏ん張っている銘柄や、
継続的な増配で還元に意欲的な銘柄なら、
長期保持しても良いと思える安心材料になりそうです。
配当性向:どのくらい配当出す気あるの?
『配当性向』は、株主還元の積極性が分かる指標です。
「1株当たりの純利益」を「1株当たりの配当額」で割った値(%)で、
企業が、利益の内、どれだけ株主に還元しているかを見ることができます。
そもそも上場したての会社や、勢いのある会社は、配当を実施していないことがあります。
これは、株価の上昇が株主の還元に当たるので、利益をさらに会社を大きくする(設備投資する)ために使っています。
ある程度、成熟してきた企業は、配当行う傾向にありますが、
これまで設備投資に回していた利益を、配当として株主還元に充てます。
この時の、利益のうち、どの程度を配当に充てるかが配当性向です。
ある程度成熟した企業であれば、
配当性向は30%から50%程度が目安となります。
業績にもよりますが、配当還元に積極的と言えます。
配当を始めたばかりの企業は、まだ成長性も考慮されているため配当性向が低い傾向にあります。
老舗になるほど、配当性向が高い傾向にあります。
また、
長期で配当性向が安定している場合、
純利益と配当が安定していると見る事ができるので、堅実な事業を行っていると予測ができます。
そして、
配当性向が高すぎる場合は、減配の可能性があります。
それは、純利益に対して配当が高すぎる→無理をしている、と見る事ができるからです。
具体例としては、高配当で聞かない日が無い「JT」がいい例です。
それまで、増配・同配当で踏ん張っていた日本たばこ産業(2914)は、
今年、減配を発表して話題になりました。
直近3年の配当性向と、配当額は、こちら。
2019:77%(154円)
2020:88%(154円)
2021:96%(130円予想)



配当性向96%って、
利益のほぼ全部を株主還元してるってことか!
コイツらガッツあるな!



配当額を減らしてるのに、
配当性向は上がってるね。
少し怖いことになっていそう。
コロナショックの影響か、そもそも配当を出し過ぎていたのか、またはその両方か。
事業は大きく海外シフトしているようです、今後が気になりますね。



ちなみにKDDIの配当性向は、今年43%だったな。
配当性向は、株主還元の積極性を見る指標。
30%から50%で積極的と見る事ができる。
逆に高すぎる値は、減配の恐れがあるので注意。
営業利益率:本業うまく行ってんの?
営業利益率は、本業がうまく行っているかが分かる指標です。
売上高に対する営業利益の割合で、高いほど良いとされています。
少しずつ簿記っぽくなってきました。
営業利益率は、
売上高から広告費や人件費などの諸経費を引いた額(営業利益)が、
しっかり出ているかを見る指標です。
経費が増えるとその分、営業利益が減るので、営業利益率も減ります。
こういった場合は、本業がうまく行ってないと見る事ができます。
業種毎で平均的な営業利益率に差はあります、
経済産業省の出している値では、全体の平均4.1%(H29)といったところでした。
なので、目安として10%以上あれば、うまく行っていると言って大丈夫です。
営業利益率は、本業がうまく行っているかが分かる指標。
目安として10%以上あれば、高収益と見る事ができます。
ROE(自己資本利益率):投資したらどれだけ利益出せるの?
ROE(自己資本利益率)は、自己資本で効率的に利益を出せているかが分かる指標です。
自己資本に対する当期純利益の割合で、高いほど良いとされています。
せっかく投資をしたのなら、効率よく使って、儲けを出して欲しいところです。
自己資本利益率は、自己資本でどれだけ効率的に利益を出しているかが分かる指数です。
自己資本とは、
総資本のうち、返済する必要が無い資金を指します。
つまり、株主の投資分と、会社の過去利益の余剰金です。
また、返済義務がある他人資本と併せて、総資本といいます。
銀行などから受ける融資などです。
大きな設備が必要な業種は、融資前提となる場合が多いので、自己資本比率が低くなる傾向にあります。



自動車や製造業な!
また、
日本企業全体の平均値は約5%程度とのこと。
目安として8%を超えてくると、自己資本を効率的に使えていると言えます。
ROE(自己資本利益率)は、自己資本で効率的に利益を出せているかが分かる指標です。
目安として8%以上で、好財務と言えます。
自己資本比率:借金どのくらいあるの?
自己資本比率は、経営が安定しているかが分かる指標です。
総資本に対する自己資本の割合で、高いほど負債の割合が少ないと言えます。
最後に、自己資本比率です。
自己資本比率は、
自己資本と他人資本の比率が分かります。
他人資本は行ってしまえば借金なので、
他人資本が少ない方が、企業として安定していることは間違いありません。
ただ、企業として融資を受けるのは、なにもおかしなことではないので、
あくまでも、他人資本ばかりではいけないぞ、ということです。
高ければ高いほどいいのが自己資本比率です。
100%ならば、無借金経営で万々歳ですね。
無借金企業の利益ランキングなんかを見ていると、
東京エレクトロン、任天堂、ユニクロなど名だたる大企業が連なっていて、



すごいとおもいます。



語彙力どうにかしなさい。
経理のサイトを見てると、
自己資本比率が40%を超えると、ひとまず倒産の恐れはないと見ていいそうです。
なので、好財務の目安として、50%以上としました。



就職の時に、
自己資本比率見て企業決める就活生が多いらしいぞ!



頭良さそうだけど、
他に見るとこありそうだよね。
自己資本比率は、経営が安定しているかが分かる指標。
目安として50%以上で、好財務と言えます。



マンションをローンで買ったからさ、うちの自己資本比率とても低いのよ。



情弱乙
それで結局、決算短信はどう読むの?



それじゃあ最後に、
決済短信に突撃して行きましょう。



かかってこいやー!!
好財務の例(KDDI:2021)


①営業利益率:19.5%
(目安:10%以上)
②自己資本利益率:14.2%
(目安:8%以上)
③自己資本比率:45.2%
(目安:50%以上)
④配当性向:42.7%
(目安:30~50%)



「自己資本」のことを、
「親会社の所有者に帰属する持ち分」
と言い換えるのが今風のようだ。





つまり?



KDDIは好財務と見ていい、
ねらい目ってことだね。
現在KDDI(9433)の株価は3373円
配当は年間125円
配当利回りは3.7%
3000円相当のカタログギフトも年に1回届きます。
(優待利回り:0.89%)



3125円まで株価が下がったら、
税引前の利回りで4%だね!



ロウソク的にも、
もう少し株価は下がりそうだね。



わくわくウォッチだな!
懸念していた、菅総理の「通信料金下げろ」の圧力も、
au、povo、UQモバイルの3体制で上手くかわしている印象です。
とは言っても、スマホ会社は「楽天モバイル」推しですが。


要注意の財務の例(日産自動車:2018)
2018年の日産自動車の決算短信を引っ張ってきました。
この後、日産自動車は、
コロナショックのあおりを受け、2020年減配、2021年には無配に転落します。
この2018年の決算短信を見ると、
数年前から、アラートが出ていたことが分かります。



指数見とけばよかった。



な!
減配してからじゃ遅いのよ!


①営業利益率:2.7%
(目安:10%以上)
②自己資本利益率:6.0%
(目安:8%以上)
③自己資本比率:28.0%
(目安:50%以上)
④配当性向:69.9%
(目安:30%~50%)





む、全部目安から外れてるぞ、悪い方に!



数値が適正か、しっかり把握したいなら、
トヨタ、ホンダ、ダイハツ等の
同業他社の決算短信を参考にすると、
より理解が深まるぞ。
自己資本比率28.8%についていえば、
自己資本28.8%、他人資本71.2%ってことなので、
つまりは、「返済の義務のある銀行などの融資」が71.2%ってこと。
ちょっとした不況でまずいことになりそうです。
また、営業利益率に関しても、
ゴールデンタイムで日産のCMは毎日のように見ました。



永ちゃんのCM好きだったな。
「あんたはどうする?」ってやつ。
CMに莫大な費用が掛かることは誰でもわかります。
そして営業利益率は『2.7%』



それって、必要だったの?
と株主なら思うことでしょう。



さらに言うと、
雑誌とかで「日産!高配当だ~!」って、
言われていた時期でもあるんだよね。
一時期、雑誌などの高配当日本株の特集で、
日本たばこや、日産自動車がよく取り上げられていました。
それで、「昔からある大企業だから安心!」って、
株買っちゃう人が多いこと、多いこと。



雑誌などの2次情報や、3次情報で、知った気になることの危なさよの。
配当利回りだけを見ることが、どんなにキケンか、よく分かる事例だと思います。
「決済短信」は間違いのない「情報源」ですから、
財務指数等を読み解く力があると、長期投資や色んな判断に役立ちそうです。
まとめ!
今回は、
長期投資の考え方、リスク分散の徹底と、
決算短信を読み解くのに、重要な指数
財務指数5つ紹介しました!
・配当推移(緩やかな上昇が理想的)
・配当性向(30~50%が目安)
・営業利益率(10%以上が目安)
・自己資本利益率(ROE)(8%以上が目安)
・自己資本比率(50%以上が目安)
ゆくゆくは、
雑誌や、投資家ブログのランキングなどに踊らされることなく、
自分で探して、自分で投資判断ができたらいいなぁ。



がんばろーぜー!
また、
今回紹介した、財務指標などは、
ベテランの投資家さんや簿記の達人からしたら、基本の「き」だと思われます。
IRバンクなんかを見ていたら、他にもたくさん知らない指標が出てきて、やっぱり混乱します。
投資をしていると、知らない用語や指標は死ぬほどあります。
投資で大きな失敗をしないためにも、
気になるものから、こつこつ調べて、勉強して行きましょう。
また、私も勉強が進んだら、まとめた記事を書きたいと思います。
この記事が役に立ったなら嬉しいです。



それでは!ハルヒコでした!



狙った銘柄、
わくわくウォッチングだな!



ねばっていこー。
今日参考にしたサイト「IRバンク」
証券口座開設なら「楽天証券」がオススメ







