・投資系の雑誌でよく出る用語を知りたい方
・株式指標や指数の代表的なものを知りたい方
・投資雑誌などをバリバリ読んで、知識を付けたい方

こんにちは!ハルヒコです!
たまに書店で、表紙に惹かれて投資雑誌を買ってみたりします。
そして読んでいると、いつもぶち当たる、
謎の「アルファベットの羅列」や「意味不明な単語」たち。







意味が分からん単語やアルファベットの羅列は、
ホントにきついよな!



これらは株式の指標と言うらしいよ。
今日はそれらをズバッと解説する記事になってます!
今回は、そんな謎の単語たちを調べまくってきたので、まとめて記事にします。
雑誌をざっと見て、よく出る代表的と思われるものを選びました。
それら指標の概要と、判断となる目安も一緒にまとめています。
今回の記事を読んで頂ければ、
投資雑誌などを読む際のストレスの大幅な緩和が見込めると思います。
そして、
投資上級者が多用しているらしい『IRバンク』のページも、一部読めるようになりますよ!


投資判断には、実はこれだけでは足りないんですけど、
そこらへんも最後にまとめています。
ぜひ、最後まで読んでみて下さい!
私たちと一緒に勉強して、投資初心者からの脱却を図りましょう!



それでは行ってみよう。
代表的な株式指標6つ【PER,EPS,PBR,BPS,ROE,ROA】


今回は代表的で伝統的で王道的な、雑誌にもよく登場する指標6つ解説していきます。
これ以外にも指標はたくさんありますが、まずはこの6つを覚えておけば、当面大丈夫だと思います!!
さっくりと読んで、目安と注意点を押さえておけば大丈夫です。
解説の後は、実際にNTT・KDDI・ソフトバンクの指標を読んでみます。
目安だけ知りたいという方は、そこからでも大丈夫ですよ~!
PER(株価収益率)とは
PER(Price Earnings Ratio)


PER(株価収益率)は、株価を一株当たりの利益で割った値です。
利益と株価を比べて割安かどうかの判断をします。
PERが低いと割安、高いと割高になります。
PERは、株価が一株当たりの純利益の何倍まで買われているかを示す値です。
PERの基準は15倍といわれており、
15倍を下回る場合は割安とされています。



バリュー株とも言うよな!
オリックスのPERは13.57倍ですから、少し割安感がありますね。
割安株とは、その会社の利益や資産に対しての評価が株価に反映されておらず、株価が低い状態の株式のことをいい、バリュー株ともいわれます。
つまり市場(投資家)がその企業の価値を正しく評価すれば株価が上がるだろうと思われる企業の株です。
SMBC日興証券



割安って言うのは、お買い得ともとれるね。
PER(株価収益率)でその株式が、利益と比べて割安かどうか分かります。
PERは15倍を基準として、
低いと割安、高いと割高の判断ができます。
EPS(1株当たりの当期純利益)とは
EPS(Earnings Per Share)


EPS(1株当たりの当期純利益)は、当期純利益を株式数で割った数で、企業の収益力が分かります。
高いほど良いとされています。
EPSは純利益を発行株式数で割った値で、企業の収益力を図る数値です。
上記のPERを出すためにも用いられています。
オリックスのEPS:158.27円は単体で高いか低いか判断が難しく、
同業他社と比較するのが分かりやすいです。
オリックスは世界的なリース業ですので、日本企業との単純比較は難しいですが、
8593三菱HCキャピタルのEPS:38.53円と比べると、
オリックスの収益力が高いことが分かります。



色んな企業を見比べると面白そうだよな!
PBR(株価純資産倍率)とは
PBR(Price Book-value Ratio)


PBR(株価純資産倍率)は、株価を一株当たりの純資産で割った値です。
資産と株価を比べて割安かどうかの判断をします。
PBRが低いと割安、高いと割高になります。
PBRは1株当たり純資産の何倍の値段が付けられているかを示す値です。
PBRは1倍を基準に、低いと割安と判断します。
ただし、長期間PBRが1倍を下回る銘柄があったり、
業界による高低差、若い企業はPBRが高い傾向があるなど、
PBRの数値だけで投資判断をするのは危険のようです。
同業他社やライバル企業とのPBR比較をして、業界の水準も把握するとより良さそうです。
PBR(株価純資産倍率)でその株式が、資産と比べて割安かどうか分かります。
PBRは1.0倍を基準として、
低いと割安と判断することができます。
BPS(1株当たりの純資産)とは
BPS(Book-value Per Share)


BPS(1株当たりの純資産)は、企業の純資産を株式数で割った数で、企業の安定性が分かります。
高いほど良いとされています。
BPSは純資産を発行株式数で割った値で、企業の安定性を図る数値です。
上記のPBRを出すためにも用いられています。
オリックスのBPS:2509.92円を、先ほどと同様に三菱HCキャピタルと比較すると、
三菱HCキャピタルのBPS:837.9円なので、高いことが分かります。
また、BPSは解散価値とも言われ、企業が解散した場合に株主に配分される金額でもあります。
ROE(自己資本利益率)とは
ROE(Return On Equity)


ROE(自己資本利益率)は、自己資本で効率的に利益を出せているかが分かる指標です。
自己資本に対する当期純利益の割合で、高いほど良いとされています。
その企業に投資をしたなら、効率よく使って、儲けを出して欲しいところです。
自己資本利益率は、自己資本でどれだけ効率的に利益を出しているかが分かる指標です。
株主としての投資効率を測る指標と言えます。
自己資本とは、総資本のうち、返済する必要が無い資金を指します
つまり、株主の投資分と、会社の過去の利益の余剰金です。
日本企業全体の平均値は約5%程度とのことです。
目安として8%を超えると、自己資本を効率的に使えていると言えそうです。



オリックスは6.35%



ぼちぼちってことだな!
ROE(自己資本比率)は、
自己資本で効率的に利益を出せているかが分かる指標。
目安として8%以上で、好財務と見る事ができます。
ROA(総資産利益率)とは
ROA(Return On Assets)


ROA(総資産利益率)は、総資産(自己資本+他人資本)で効率的に利益を出せているかが分かる指標です。
総資産に対する当期純利益の割合で、高いほど良いとされています。
ROAは資本を利用して、どれだけ利益を上げたかを見る指標で、企業全体の経営効率が分かります。



ROEの兄弟分だな!
ROAは4%以上で好財務と言えます。
オリックスのROE:1.42%は、ROE:6.35%の半分以下なので、少し低く不安要素と言えます。



半分以下だと、他人資本(借金)が多いってことだね。
ただし、ROAは事業立ち上げなどで、銀行からの借り入れがあったりすると一時的に下がったりします。
ROEとROAは、〈自己資本〉と〈自己資本+他人資本(借入)〉を見ているので、
内訳などを確認して、バランスの比較をすることも有効と言えます。
ROA(純資産利益率)は、
総資産で効率的に利益を出せているかが分かる指標。
目安として4%以上で、好財務と見る事ができます。
ROEと比較したり、それまでの履歴と比べての判断が望ましいようです。
指標を読んでみよう!
さて、ここまでで指標の説明は終わりです。次からは、実際に銘柄の各指標を読んで行きたいと思います。
始める前に、ここまでのまとめをしておきますね。
PER:15倍より低いと割安(お買い得)
PBR:1倍より低いと割安(お買い得)
ROE:8%以上で好財務(自己資本)
ROA:4%以上で好財務(総資産)
EPS:高いほど収益率が高い
BPS:高いほど資産が多く安定
見て行くのは、通信大手3社(NTT,KDDI,Softbank)です。
それぞれライバル会社なので、比較すると面白いかなと思います。
9432 日本電信電話(NTT、docomo)


PER:15倍より低いと割安(お買い得)
→12.26倍 割安!
PBR:1倍より低いと割安(お買い得)
→1.45倍 水準値!
ROE:8%以上で好財務(自己資本)
→12.11% 好財務!
ROA:4%以上で好財務(総資産)
→3.99% 水準値!
EPS:高いほど収益率が高い
→252.95円
BPS:高いほど資産が多く安定
→2135.59円



通信最大手の貫録だな。
9433 KDDI(au)


PER:15倍より低いと割安(お買い得)
→12.49倍 割安!
PBR:1倍より低いと割安(お買い得)
→1.71倍 割高!
ROE:8%以上で好財務(自己資本)
→13.69% 好財務!
ROA:4%以上で好財務(総資産)
→6.18% 好財務!
EPS:高いほど収益率が高い
→288.33円
BPS:高いほど資産が多く安定
→2109.56円



NTTとめっちゃ似てるな。



来期予想が全部右肩上がりなのも良いね。
9434 ソフトバンク


PER:15倍より低いと割安(お買い得)
→14.51倍 水準値!
PBR:1倍より低いと割安(お買い得)
→4.88倍 割高!
ROE:8%以上で好財務(自己資本)
→32.49% 好財務!
ROA:4%以上で好財務(総資産)
→4.02% 水準値!
EPS:高いほど収益率が高い
→104.74円
BPS:高いほど資産が多く安定
→310.85円



ROEとROAのバランスが悪いのかな?



BPSが他に比べて低いな!
利回りが高いけど、
こりゃ高リスク高リターン銘柄と言えるかもな!
ソフトバンクはソフトバンクグループと別れて、2018年に上場したばかりなので、
総資産が少ないため、BPSが低く、PBRが高く出ているようです。
まとめ!指標はあくまで目安!
お疲れ様でした。
最後にもう一度まとめます。
PER:15倍より低いと割安(お買い得)
EPS:高いほど収益率が高い
PBR:1倍より低いと割安(お買い得)
BPS:高いほど資産が多く安定
ROE:8%以上で好財務(自己資本)
ROA:4%以上で好財務(総資産)
全ての指標が完璧な銘柄は、なかなかありません、
財務状況が完璧な企業も、またありません。
投資判断は、トータルのバランスで見て、
指標が悪い点も、リスクとして自身が許容できるか、という見方をすることになるのかなと思います。
また、
指標をまとめてみた感想としては、
指標の数値単体で見てもあくまで目安にしかならない、と言うことです。
なので、記事冒頭のこれだけで投資判断をするのは、めちゃくちゃ危険なことだと感じました。





グロース株って言うのは、
割高傾向の、成長株のこと。



グロース株は長期投資に向かないと言われているね。
投資判断には、それまでの指標の履歴を見てみたり、ライバル会社と比較してみたり、
もちろん、先日書いた、決算短信も必ずチェックしておいた方が良いと思います。


もし雑誌で気になる銘柄を見つけたら、直感で投資するのではなく、
IRバンクを見て、決算短信を見て、投資判断をするようにしましょう。



雑誌だけで、銘柄決めんなよ!
まだまだ、投資の勉強の先は長そうです。
共にがんばりましょう!



それでは!ハルヒコでした!





