賃貸・持ち家どっちが賢い?コスト比較シミュレーションを見て感じたこと

・マイホーム購入を検討中の方

・マイホームを購入した人の意見を聞きたい方

ハルヒコ

こんにちは!ハルヒコです!

2016年に分譲マンションを35年ローンで購入したわが家。

長期の返済や、震災のリスクなどを理解した上で購入したつもりでしたが、

お金の勉強が進むにつれて、不安が大きくなってきています。

(住環境に関しては、不満は1ミリもありませんよ。)

はむB

住環境は生活の豊かさに直結するから難しいよな!

今回の記事は、

マイホーム保持者の視点で『賃貸・持ち家のコスト比較シミュレーション』を見たら、どう感じるかと言う記事です。

不動産や金融の仕事やノルマとは無縁の、第三者の意見と思ってもらえればOKです。

また、

持ち家と賃貸のメリット・デメリットや、それぞれのコスト比較、各リスクに関する記事は、

他の方がたくさん書かれているので、そちらを参考にして下さい。

(下に参考リンクも貼っています)

多額のお金が関わる家については、感情だけでなく冷静な判断が必要です。

本記事が、マイホーム購入を検討している方の参考になれば幸いです。

目次
mineo(マイネオ)

参考にしたシミュレーション(リクルート スーモカウンター注文住宅)

さて、

今回のテーマとなるシミュレーションの広告はコチラです。

2021年10月8日リビングひろしまより抜粋(スーモカウンター注文住宅)

簡潔にまとめられていて、素晴らしいシミュレーションです。

条件を要約すると、

賃貸とマイホームで50年間の総コストを比較

賃貸では、

家賃、共益費、入居費用、更新料

マイホームでは、

購入価格、頭金、ローン借入金、諸費用、修繕積立費、リフォーム費用、住宅ローン控除

をそれぞれ考慮して計算しています。

こちらのシミュレーションの結果は、

賃貸の総コスト8752万円

マイホームの総コスト7640万円でマイホームを購入した方が安いという結果でした。

そして、

マイホームを購入する方が1000万円安い!

低金利政策はいつまで続くか分からない!

若い方が長く返済期間が取れて、月の支払いが抑えられる!

→若いうちに家を買った方がおトクかもよ!

ハルヒコ

という、住宅ローンに誘導する広告となっていました。

はむA

世知辛いね。

今回の記事の結論は、

「賃貸」「マイホーム」どちらを選んでも正解だけど、

しっかり、理解を深めて、夫婦で納得して後悔しない決断をしよう!

あえて言うなら『賃貸』の方がオススメだよ。という結論です。

その理由として、これから感じたことを書いていきます。

シミュレーションを見て、感じたこと

チラシの揚げ足とりみたいになって、嫌な記事になりそうですが、

今回は心を鬼にして、ざくざく指摘していきます。

50年間でシミュレーションするのはなぜか

マイホーム購入は、買った瞬間が一番コストパフォーマンスがいいと言われています。

今回の50年間のシミュレーションは、

20年や35年の区切りではないだけマシですが、

マイホーム保持者が頭を悩ませるのは、いつも建物が古くなってからです。

もしマイホームを購入し、生涯住み続けるつもりなのであれば、

50年よりも先は、頻繁な修繕・リフォームが待っていると思っておかないといけません。

また、管理費・修繕積立費は、この試算でいけば値上がりし、毎月4万5千円となっていますが、

これは、外壁やエレベーターなどの共用部のための積立なので、家の中の修繕費用は含まれていません。

同様に、試算されているリフォーム費についても、

50年間はリフォーム費用が300万で良いかもしれませんが、

それ以上先は、同程度またはそれ以上の修繕、リフォームを覚悟した方が良いと思います。

屋内の水回り修繕・リフォームは10年~15年ごとが平均的なサイクルと言われています!

はむB

浴室、給湯器、洗面台、
キッチン、食洗機、トイレ、、、
水回りだけでもイロイロあるぞ!

仮に、水回りなどの屋内修繕のために月1万円積立てたとして、

管理費などで月々5.5万円を負担することになりますが、

賃貸であれば、5.5万円あれば築50年の物件よりも、暮らしやすい所に住めそうです。

同じ賃貸に50年間住み続ける人っているのか

シミュレーションのように、13万円という高い家賃の家にずっと住み続ける人はいません。

家族構成やライフスタイルに合わせて、引越しはするんじゃないのかなと思います。

少なくとも、自分の両親が老後に、家賃13万の賃貸(4LDKくらい?)に住んでたら、私は引越しを勧めます。

賃貸の最大の利点は、状況に合わせて、住居を変えられることにあります。

このシミュレーションでは、そのことにひとつも触れられていません。

ハルヒコ

この広告の一番悪意を感じた部分はここです。

出典:ARUHIマガジン

コスト比較でよく目にするグラフですが、実際こんな生活はありえません。

なんよ、一直線のシミュレーションって、手抜きにもほどがあります。

一般的な家族構成と、求められる部屋の広さ

新婚:2DK~1LDK

4人家族:2LDK~4LDK

老後:2DK~2LDK

ハルヒコ

ライフステージによって
必要な家の広さは変化するよね!

はむB

広けりゃ良いって訳でもないだろうしな!

駐車場代で600万円変わる

このシミュレーションで含まれていないもので、

「駐車場代」があります。

はむA

車を持たない賢い世帯もいるけどね。

マンションでも賃貸(アパート)でも同様に駐車場代はかかりますが、

戸建ての賃貸は駐車場代を含んでいることがあります。

仮に、50年間、1万円の駐車場代を支払うとしたら、600万円の差になります。

車を持っている人が、少しでも支出を押さえたいなら、少し郊外でも、駐車場こみの戸建ての賃貸を探すのがいいのかなと思います。

はむB

利便性や家賃にもよるけどな!

会社の福利厚生を最大限に利用すべし

会社にもよりますが、福利厚生で家賃補助を出してくれるところや、社宅を備えている会社があります。

継続して出るこれらの手当ては、長期間で見ると無視できないほど大きいです。

ずるいようですが、そういった手当は使い倒すのが宜しいかと思います。

悲しいことに、マイホームを買ってしまうと、それらの補助は一切なくなります。

はむB

前に住んでた社宅は良かったよな!
戸建て3DK5万円!

ハルヒコ

恵まれてたよね。

その間に、貯蓄なり、投資なりしておくと、先がとっても楽になりそうです。

もっと詳細なシミュレーションをすべき!

先ほどのシミュレーションの悪かった点は、

詳細なシミュレーションができていなかったこと、と言えます。

先ほどのシミュレーションとは別の、生涯にかかる家賃とマイホームのコスト比較を見てみると、

生涯トータルで見たときは、賃貸の方が総コストは安い、という結果が多いようです。

はむB

スーモが嘘を言ってるわけじゃねぇぜ!

はむA

切り取り方が上手だったんだね。

個人に合せた詳細なシミュレーションはかなり難しいですが、

望むライフスタイルや、家族構成、ライフステージ、会社の福利厚生など、

個人に合せた詳細な検討をすることが、重要だと思います。

我が家の今後の計画は

記事冒頭でも書きましたが、

我が家はマンションを買って、ローンを払っています。

借り入れは約3000万円、金利は固定で実質1.134%

将来的に返済する合計は約3500万円です。

ここまでの記事を読んで、お金の面だけ考えれば、

『賃貸』の方が優れているのは明らかです。

はむB

安い社宅なら、なお良いな!

それは、

ライフステージに合せた、住居や家賃を選べる自由度がひとつ。

長期間のローン(負債)に縛られなくてすむことがひとつ。

「賃貸に住むこと」が家計(資産)運用のひとつのリスクヘッジになっています。

その上で、今後わが家はどうすべきなんでしょう。

将来、売却して手放すか、賃貸に出してみるか、終の棲家として最後まで共にするか。

選べるのは、その3つくらいでしょうか。

持ち家に対する所有欲はおおむね満足したので、

現在、個人的に面白そうだと思うのは「賃貸に出す」ですが、

さっさと「売却」して、負債を無くしてしまいたい気持ちもあります。

どっちにしろ、もう少し先のことなので、これは妻とじっくり話し合いたいと思います。

ハルヒコ

次男が社会人になった頃かな?

弟者

10年以上先だね!

参考になる記事リンクまとめ

住宅購入を真面目に検討されている方は、

本記事の意見は参考程度にして、なるべく色んな意見に触れてほしいです。

参考になりそうなリンクを貼っておきます。

注意点としては、セールストークに踊らされないこと。

先ほどのシミュレーションを例に見たように、記事を書くのはそれぞれ理由があるということです。

その記事を書いた人がどんな仕事についている人なのか、なども併せて読むと、セールスの誘導記事か、判断が付きやすいと思います。

ローン誘導→銀行、リフォーム業者、FP

賃貸誘導→各賃貸業者

あくまで大切なことは、それらの記事の情報を参考にして、

自分の意見や、ライフステージ、ライフスタイルの詳細を検討することだと感じます。

はむB

それじゃあ、
参考記事みていこうぜ!

お金の面で詳細なシミュレーションをしています

さまざまなリスクの観点から、住まいのプロが書いた記事は参考になります

イマドキは、マイホームは終の棲家にならないのかもしれません

まとめ!夫婦でよく話し合おう!

感情を抜きにして、お金の面で考えれば、

『賃貸』の方が優れていて、どのライフステージにも柔軟に対応できる、自由度という利点があります。

これは、仮に、月の支払いがマイホーム購入より多くても確保しておきたい重要な部分です。

ただし、

感情面、所有欲、日本人の「持ち家至上主義」といった、持ち家に対する憧れを切って考えるのもまた難しそうです。

持ち家は、貸しにでも出さない限りは、どこまで行っても負債です。

これからマイホームを検討する方は、そこははっきり、理解しておくべきことだと思います。

はむB

ローンを払い終わっても、リフォームとかあるしな!

はむA

外壁、水回り、、、
住み続ける限り付いて回るよね。

そして、その負債を背負うのは夫婦ですから、しっかり考えて、夫婦で相談して下さい。

さて、「持ち家」を散々非難してきましたが、

夫婦がお互い納得できているのであれば、

「賃貸」でも「持ち家」でも、どちらを選択しても正解です。

ですが少なくとも、

ひとつめのマンション見学で短絡的に即決してしまわないようにしましょう。

さまざまな情報をもとに、夫婦で納得のいく理性的な判断をお願いします!

ハルヒコ

それでは!ハルヒコでした!

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この記事を書いた人

こんにちは!ハルヒコです!
毎日を楽しく過ごすために、
夫婦・家族・自己実現・金融などのテーマで、
記事を書いています。

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