
こんにちは!ハルヒコです!
見に来てくれてありがとうございます!
学生・新社会人のための『お金』の授業シリーズ
【3章】は、
「不労所得について知る」です。
3章のキーワードはコチラ!
【3章のキーワード】
・金利、利息、利回り
・不労収入を知る
・不労収入の方法一覧
・投資と投機
・時間の大切さ、投資を始める理想のタイミング、ほか
そして、



【3章】の結論を始めに伝えておきます。
・貯蓄と投資を始めよう
・長期投資は必要なツールと知ろう
・リスクを知り、適切にリスクを取ろう



この記事では、
なぜ投資をするのか考えていきたい。
『投資』は、
将来を豊かにするための方法で、
2,3年ですぐに金持ちになることはできません。
即金性が必要ならば、
『稼ぐ』か『投機』をするしかないことが
この記事で分かると思います。
▼▼▼
金銭的に裕福な人で、投資の知識が無い人はいません。
そう断言できるほど、
投資と経済は密接に関係があります。
投資をしていなくても、投資の勉強をしておけば、
今後の社会の見え方が少し変わります。
※ この記事はシリーズものです。
どの記事から見ても良いように作ってます。ほかの記事が気になる方はどうぞ。
学生・新社会人のための
▽▽ 『お金』の授業シリーズ ▽▽






今回の記事は超長いので、心構えをお願いします。



心しておけ!



休憩とってね。
不労所得とは
不労所得とは、
働かずに(不労)、収入を得る(所得)ことです。
【1章】で伝えた内容が理解できている人は、
ビジネスオーナーや投資者のことかな?
と、あてが付いているかもしれません。
おめでとうございます、大正解です。
ただし、それは、ひとむかし前までの話です。



『NISA』という制度を知っているか?
これは国が、
「投資で出た利益に対して、少しの間だけ税を取らない」とした制度です。
国民たちよ、税を取らないから、
『投資』を知ってくれ。
という国の思惑が含まれています。
このように、今は、日本政府が『投資』を国民に推奨しています。
それは『投資』をすることで、
経済が循環し、また老後の貧困対策にもなるためです。
さて、話を戻すと、
不労収入を得る方法が『投資』です。
昔では、『投資』は一部の特権階級やお金持ちしかできませんでした。
今ではそれが、全国民に開かれています。
親の了承があれば、生まれたばかりの赤ちゃんでも、
自分の「証券口座」を持つことができます。



銀行口座の開設と同じくらいの感覚だな。
投資のハードルになっていた、バカみたいに高い手数料も、
国が証券会社に文句を言ってくれたおかげで低くなってきています。
今から正しく知識を付けて、『投資』に挑戦することは、
確実にあなたの未来を豊かにすると言えるでしょう。
投資に関して知っておくべき事項
『投資』に関して知っておくべき事は多数ありますが、
今回は、最低限の部分にしぼり、
4つだけお話ししていきます。



長いけどな!
投資が必要ない人たち
まずは、
「投資が必要ない人」がいることを知っておいて下さい。



わざわざ危ない橋を渡らなくてもね
それは、投資のリスクを取らなくても、
贈与などで十分な貯蓄、
または十分な給与があり、定年後も豊かな暮らしが約束されている人、
または、
定年後や目標を見据えて貯蓄し、
投資の力を借りなくても達成が見えている意志の強い人です。
例えばそれは、
親が残してくれた財産、であったり、大企業の跡取り息子(またはキャリア確定組)だったり、
知識が豊富で、目標と達成までの道すじが明確な人だったりします。



じゃが、そういった人たちはたいてい、
投資や金融などの教育を受けておる。
形は分からんが、何かしらの投資はやっておるじゃろう。



つまり全員、
投資が必要ってことだな!
仮に、
富豪の親から10憶円の資産をもらった人がいたとして、
その人が、リスクが低く安定している
米国債(利回り約2%)に投資したとします。
すると、投資の利益だけで、
『年間に2000万円』を受け取ることができ、
年間の支出が2000万円以下なら、
なにひとつ労働しなくても、
そのお金で生活ができるということです。



ナニソレ、
嫉妬しかないんですけど。



だな!
『r>g(アール大なりジー)』というのがあります。
これは、経済学者トマ・ピケティ氏が唱えたもので、
rは、資本収益率を示し、
gは、経済成長率を表しています。
わかりやすく言うと、
rは資産の成長率、
gは自分たちの給与の昇給度合いです。
そして、
r:5%、g:1~2%だったという事です。
言い換えれば、
資産を持っている人は、どんどん豊かになり、
資産を持たない人との格差は拡大するばかりだ。という話です。



つまり?



つまりは、
少なくても良いから
『資産』を持とう!
ということ。
『資産を持つ』ことは、
『リスクを受け入れる』ことと同義です。
リスクを取り過ぎないよう、
正しい知識を身に付け、
資産を得て、
自分の目指す豊かさへ進んで行きましょう。
金利・利息・利回り・リターン



まずは、金利!
利息や利回りとも言えるね。



聞いた事あるような?



無いような?
金利は、お金を貸したり、借りたりした時に、良く使う言葉です。
『投資』の時には「利回り」を良く使います。
基本的には『年利』を意味し、1年間の利子のことを指します。



「トイチ」は、10日間で1割じゃ。
法外な金利なので、契約しないように。
また、リスクとリターンはセットで良く使います。
リスクが低い商品は、
リターン(利益)も小さく、
リスクが高い商品は、
リターンも大きいです。
※リスクが低く、
リターンが大きい商品は詐欺ですし、
※リスクが高く、
リターンが小さい商品は購入価値が無いゴミ商品です。
銀行の預金も『投資』だ、
という話を【目次記事】でやりましたが、
理由は、預けたお金に利息が付くからです。
現在の銀行の利息は、0.01%~0.1%となっており、
仮に100万円預けていたら、
『年間で100円~1000円』の利息での収入(不労収入)を得ることができます。
銀行にお金を預けている状態は、
お金を貸している状態と考えましょう。



百円の重み!!
逆に、お金を借りることも、時にはあるでしょう。
その際にも、金利は発生します。
例えば、マイホーム、マイカー、奨学金、事業立ち上げなどです。
そういった場合、
金利としておおよそ0.3%~5%程度の金利を取られます。
100万円を1年借りたら、
100万3千円~105万円を返却する必要があります。
また、消費者金融の金利も知っておいてください。
消費者金融でお金を借りると、(アコムやレイクなど)
15%~20%の金利を取られます。
(この金利は法の上限です、これ以上はヤミ金です)
100万円を1年借りたら、
115万程度円返さないといけなくなります。
「消費者金融で借りたらいけない」とされる理由は、
金利が高すぎて、返済が難しくなることにあります。



要注意な!!
さて、
『投資』の『利回り』の話に移ります。
これも、先ほどまでの金利の話とだいたい同じです。
例えば、
3%の予想利回りの商品を買って、
保持する、または、
適切なタイミングで売り抜けられれば、
3%の利益が出るという話です。
100万円の投資をして、
予定通りいけば3万円程度の利益(不労収入)を得られることになります。
金融商品には、2種類の収益方法があります。
それは、
『インカムゲイン』と、『キャピタルゲイン』です。
インカムゲインとキャピタルゲインの解説記事





ざっくり説明します。
インカムゲインとは、
資産を保持しておくことでもらえる利益を指します。
主に、
『証券』の配当や分配金、『不動産』の家賃収入などです。



株を買った時の、
インカムゲインを見てみるぞ。
例えば、
NTT(日本電信電話(9432))の株を
100株持っていたとして、
1年間で得られる配当金は1万円です。
(1株あたりの配当100円のインカムゲイン)
株を100株買うために、27万5,000円を投資しています。(株価:2750円)
利回りの計算としては、
配当金÷投資額です。
10000÷275000=0.036
(100÷2750でも可)
⇒ 3.6%の利回りとなります。


(https://www.kabuyutai.com/kobetu/kaimonoken/ntt.html)



株を買うという事は、
その会社の株主(オーナー)になるということ。
だから、会社の利益の一部を配当としてもらえるんだ。



画像ではおまけに優待も貰えるみたいだな。
キャピタルゲインとは、
資産の売却時に得られる利益を指します。
主に、
『証券』の売却益、『不動産』売却益などです。
このチャートを見て下さい。


少し見えにくいですが、
2020年9月30日のNTTの株価は、
2150円です。
仮に、
このタイミングで、100株買っていたとして。
現在の、株価2750円で全て売却。
すると、
一株あたり600円の売却益となります。
(2750-2150=600円)
100株あるから、6万円です。(キャピタルゲイン)
今回の売買の利回りは、
60000÷215000=0.279
⇒27.9%の利回りです。



この例は結果論なので、
ここまで良い成績が常に狙えるとは
思ってはいけない。



もちろんキャピタルゲイン狙いなら、
損をする場合もあるよ。
上の例で言えば、
100株を2150円で購入、
1550円で売却したら、
6万円の損失だね。
インカムゲインとキャピタルゲインは、
概要は掴めたでしょうか。
あなたは、どちらが魅力的に感じましたか?



キャピタル!!



インカム!!
どちらが良いという論争は置いておいて。
キャピタルゲインの、
1度のチャンスに賭けて『6万円』か、
インカムゲインの、
持っておくだけで『年に1万円』か。
もちろん、
6年間保持しておけば、インカムゲインはトータル6万円です。
キャピタルゲインは、『タイミング』を逃さないこと、
インカムゲインは、『時間(期間)』を味方に付けると良いことが分かります。
金利、利息、利回りのまとめ!
金利は味方に付けると、心強い。
(お金を貸す)
金利は敵に回すと、めちゃコワい。
(お金を借りる)
キャピタルゲインは、タイミングが重要。
インカムゲインは、長期保持が重要。
貯蓄・投資の各メリット
『貯蓄』は主に、銀行預金や、現金保持を指します。
先ほどの金利・利回りという観点から見ると、どちらも低いため、資産性は低いです。



お金なのに、
資産性が低いってどういうこと?



資産と言うのは、
『持っているだけで利益をもたらすもの』を言う。
貯蓄を資産と呼べたのは、バブル崩壊前までじゃ。
ですが、
貯蓄はリスクが最も低いお金の保持方法だと言えます。



リーマンショックが来ても、
コロナショックが来ても、
預金額が勝手に減ることはないよね。



資産は、数日で3割減とか。
阿鼻叫喚だったな!
そして貯蓄は、投資商品と違って、
現金化(引出し)が容易なので、
近い将来(現在から5年後程度)に、
必要な現金を保管しておく場所として適切です。
銀行には倒産リスクもあります。
銀行が破産した場合、
銀行は預金1000万円以上の返金を保証してくれないので、
1000万円以上預けている人は、
別の銀行に分けた方がいいです。
また、これらの性質から、
銀行預金は生活防衛資金を入れておく場所としても良さそうです。
生活防衛資金とは、
急な出費に備えた、投資に回さないお金のこと。
支出の2か月分~2年分を貯蓄しておくことを指す。
色んな意見があります、リンクを参照下さい。
▽生活防衛資金の説明リンク▽



貯蓄と投資の使い分けが大切だ
という事が、ここで伝えたいことなんですが。
再度、投資の利点を伝えておきます。
それは、
資産の成長に加速度(収益率)がつくこと、
築いた資産から、インカムゲインが得られること。
の2点です。
ちょい昔に2000万円問題というのがありました。
これは、国の『老後の生活資金が2000万円足りないこと』を理由にした、
長期投資やNISAに注意を向けるためのキャンペーンでした。
さて、
この、2000万円の不足を真面目にとらえて。
70才(老後)に向けた蓄えを、
『貯蓄』で準備するパターンと、
『投資』で準備するパターンを考えてみます。
貯蓄で2000万円を準備する。
現在25才だとして、70才までの残りの期間が45年あったとします。
45年の間に、毎月3.7万円を貯金すれば、1998万円の貯蓄ができます。
70才に到達した際は、
今度は、これらを崩していきます。
夫婦の年金が仮に15万円だとして、
生活費を20万円とします。
足らずの5万円は、貯めた1998万円の貯金から崩すことになります。
貯蓄は、約33年で底をつく計算になります。
その時の年齢は、103才です。



103才か、ギリだな。



何がギリなの?Bちゃん?
でもこれ以外の貯蓄が無いのは
不安を感じるかもしれないね。
投資で2000万円を準備する。
先ほどと同じ条件で、投資期間は45年。
45年の間に、毎月約1.8万円を
利回り3%の資産に積立投資すれば、
2000万円の資産ができます。
投資の元本(実際に支払った金額)は
約950万円です。
※手数料や税金が考慮されていないので、資産はもう少し減ります。


70才に到達した際も同様に、
生活費が毎月5万円足りないとします。
ここからが面白いんですが、
足らずの5万円は、
資産からのインカムゲイン5万円で賄えます。
(3%の利回り)
安定して利回り3%が維持できれば、
資産を切り崩す必要はありません。
資産がある限り、何才まででもいけそうです。
手持ちの資産が、
死ぬまでインカムを生む自分年金となるわけです。
また、とっさの現金が必要な場面であっても、
資産の1部を削って、現金化すれば対応できます。
(その分、以降のインカムは減ります。)
まとめると、
期間は両方45年。
貯蓄:
現金2000万円の準備に月3.7万円必要
支払総額2000万円 約33年でなくなる
投資:
資産2000万円の準備に月1.7万円必要
支払総額約950万円 一生なくならない



これが長期投資の強みです
時間を味方に付ければ、
半分の出費で貯蓄以上の成果を出します。



さらに言えば、
リターン3%は、
リスクが低い商品でも
十分達成可能じゃ。
貯蓄と投資のまとめ!
貯蓄の利点は、
保持リスクがほぼ無く、
保管や引出しが容易。
投資の利点は、
資産の成長に
加速度(収益率)がつくこと
⇒早く貯まる
築いた資産から、
インカムゲインが得られること
⇒長持ち
投資と投機の違い



『投機』という言葉を説明する。



重機?



闘気?
投機とは、不確実だが
当たれば利益の大きい事をねらってする行為
Oxford Languages





『投資』って、
なんだか怖いよね。
と言っている人は、
『投資』と『投機』がごっちゃになっています。
怖いのは投機です。
投機とはリスクマシマシ、言わば『ギャンブル』です。



このブログでは、
『投機』は
オススメしていません。
軍資金が、数か月で倍になる。
レバレッジを付けて、短期間で収入を増やす。
簡単に儲かる、すぐに結果が出る、
爆速で億り人、などなど
こう言った謳い文句は、
『投機』と判断して良いでしょう。
投資は、
利回りで考えると、高くて10%ほどです。
仮に、
利回り10%の投資が100万円分できたとして、
1年後に、110万円。
倍の200万円になるのは約7.2年後です。(72の法則)



投資はもしかしたら、
あなたが期待しているより、成長が遅いかもしれません。
そして、
投資の成長が早くなることはありません。
利益の額を大きくするためには、
地道に、コツコツと元本を大きく育てる必要があります。



ちょっと
がっかりやで。
さて、
投資と投機に明確な区分はありません。
なので、
危険が多い投機を避けるには、
自分で判断ができるようにならないといけません。
私が思う『投機』は、
自分が取れるリスクを超えて、商品に投資する行為を『投機』だと思っています。



なにそれ、わけわかんない。



・・・
名著ウォール街のランダム・ウォーカーを引用するなら、こうなります。
投資と投機を区別する基準は、
どのような期間で投資リターンを考えるかがはっきり意識されているかどうかと、
リターンが合理的に予測できるかどうか、の二点にある。
投機家は、
二、三日あるいは二、三週間の間に大儲けすることを狙って株式を取得する。
これに対して、
投資家は、
何年、あるいは何十年先まで安定的に配当をもたらし、あるいは持続的な値上がりが期待できるような株式を保有する。
『ウォール街のランダム・ウォーカー』バートン・マルキール:著
投資と投機の分類
言葉だけでは、投機と投資をイメージしにくいので、
【目次記事】にて紹介した、投資商品一覧を
個人的に投資と投機で分けていきたいと思います。



個人的なのは、
明確な区分が無いからだね
【土地に働いてもらう系】
投資・投機『駐車場経営』
駐車場に働いてもらう
投資・投機『不動産経営』
家・マンション等に働いてもらう
投資?『リゾート施設経営』
海水浴場やスキー場に働いてもらう
【お金に働いてもらう系】
貯蓄『預金』銀行などにお金を貸す
投資『国債』国にお金を貸す
投資『社債』会社にお金を貸す
投機『FX』海外のお金を買う
投機『暗号通貨投資』
価値が変動しやすいお金(暗号通貨)を買う
投資・投機『株式』
会社のオーナーになる
投資・投機『投資信託』
上記のような金融商品の詰め合わせパック
【コンテンツに働いてもらう系】
労働(投資?)『印税』
作成した著作物(本、音楽など)を売って得る



まず、
ばっちり『投機』に分類できるもの。
FX(外国為替)と暗号通貨
これらは完全に投機です。
お小遣いの範囲で、やられても痛くない、ギャンブルとしてやってください。
金融商品の性格として、長期投資には向きません。



リスクマシマシ、
ニンニクマシアブラカラメ。



私は、小遣いで、
ビットコインを「0.2BTC」買いましたよ。
▼▼▼



次に、
『投資』に分類できるが、
利回りが低くて現在は戦力外のもの。
預金、国債、社債
これらは、利回りが低い投資商品です。
0.01%~4%
初期段階ではこれらを中心に長期投資を組み立てても、目標達成が難しいといえます。
投資後期のための守りの投資ともいえます。
また、新興国の債権は、それはそれでリスクが高いので、今は考えないようにしておきましょう。



守りの投資?
パンチが弱いの間違いだろ。



バカもの、
商品の性格として考えるんじゃ。
もし晩年、
リスク商品ばかりが手元にあっても、
落ち着かんわ。
▼▼▼



最後に、
長期投資に向く『投資』。
ただ、場合によっては
投機性が高くなるもの。
駐車場・不動産、株式、投資信託
長期投資の場合、3~10%の利回りを目標とできるもの。
ただし、
短期(デイトレードなど)や
中期(土地の売却益狙いなど)運用を行う場合は
投機と考えられるので、注意が必要。
駐車場・不動産については、
初期費用(イニシャルコスト)が高すぎて、
場合によってはローンを組む必要があるので、オススメ度は低いです。



私も、
リスクや家族のことを考え、
不動産に手を出さない決断をしました。



学生や新社会人に
不動産をススメだしたら、
ハルヒコは地獄に行きだな。
将来、お金に余裕ができて、子供が独立して、嫁の許可が出て、その時の私にまだ体力がバリバリあれば、やるかもしれません。つまり今はやりません。なのでオススメもしません。
それまでは、投資信託で買えるリート(不動産ファンド)でガマンしましょう。
さて、結論として、
ハルヒコ家が投資として見ていいと判断したのは、
『株』と『投資信託』のみ。
つまり証券関係となります。
リスクのコントロールが容易で、
初期投資が低く抑えられて、長期投資に向いているからです。
投資・投機のまとめ!
長期の資産形成を考えて投資を行うなら、
その運用が、
『投資』か『投機』かを考える必要がある。
リスクコントロールが容易で、
初期投資が低く抑えられるため、
『株』や『投資信託』などの証券を、
資産形成の中心に据えるのが良い。
リスクとリスク分散



リスクってなんだと思う?



危険!



デンジャー
一般的にはリスク≒危険で良いのですが、投資の世界では違います。
投資の中のリスクは、
価格や、利益、利回りの振れ幅の事を言います。
想定外が起きやすいことをリスクが高いと表現します。
例えば、
想定利回り4%の投資信託の商品を買ったとします。
それが、
結果的に2%しか利益が出なかった場合、困ります。
逆に、
6%の利益が出たとしても、それはそれで予想外なので、喜びこそすれ良くはありません。
この時の2%~6%という振れ幅が「リスク」です。



下の図を見て下さい。


これは、代表的な9つの資産のパフォーマンスを表した図です。
期間:2006~2019年
資産:
日本(債権、株、リート)
先進国(債権、株、リート)
新興国(債権、株、リート)



先進国は、
アメリカやヨーロッパ群
新興国は、
東南アジア、中南米のイメージでOK!



債券は、
国や会社がお金を借りる時の証券。
リートは、
不動産ファンドに対する投資だったか?
中に書いてある数字が1年間のリターン(利回り)です。
コレを見れは、過去の各資産のリスクとリターンがわかります。
例えば、
オレンジ色の、新興国の株とリート(不動産)リスクが高いとよく言われていますが、
この図でも、激しく上下に乱高下しているのが分かります。
また、
株やリートのリターンが3%~10%と言っていたのは、
長期でならした場合そうなるということであり、
単年で見ると+51.5%や-41.8%(日本株)なんかもあります。



全ての資産が、
どこかしらでマイナス(損失)を出してるね。



日本の債権は、安定してるけど、
やっぱりリターンも小さいね。
じっくり見ていると、色んな発見があって楽しい表だと思います。
図にまとめるとこうなるよ。



下の図は一般的に言われている、
各資産のリスクとリターンの図です。



もちろん、年によって
成績は異なるぞ。


リスク分散
さて、
投資をする上で一番重要だと思われるものをようやく紹介できます。
それは、リスク分散です。
リスク分散とはリスクを抑える投資方法です。
イメージとしてはこんな感じ。



よく卵を乗せたバスケットに例えられるよ。


自分の資産を守る方法がリスク分散です。
主なリスク分散の手法が3つあります。
・資産の分散。
投資先を分けるとことで、局所的なトラブルに強くなります。(上の図がまさにコレ)
・時間の分散。
投資タイミングを分ける(積立する)ことで、高値掴みを避けることができます。
・長期投資。
長期投資をすることで、収益率が安定することが実証されています。
リスク分散、大切です。
長くなるので詳細は記事をご覧ください。
▽リスク分散記事▽





この記事をあてにして、
説明を省略したとも言える。



さぼんなー
投資の目標を決める【期間と資産額】
さて、ここまでの内容で、
投資の有用性や必要性が伝わっていると嬉しいです。
ここからは、1章の内容と併せて、
毎月どのくらい積立投資をすれば、目標資産額にたどり着けるか、
さっくりと試算してみたいと思います。
試算に大切なのは、
投資期間と目標資産額を明確にすること。
あとは、投資の目的を持つことが大切です。
【1章】の内容も思い出しながら、
ぜひ考えてみて下さい。
豊かな老後:『資産3000万円』
まずは、
ハルヒコ家が目標としている、
『定年時、資産3000万円』を試算します。



これがあれば、
インカムゲインで月10万円程度の収入になるよ。
仮に新社会人22才だったとして、定年は65才。
43年間が投資期間です。
単純貯蓄だと、毎月5.8万円の貯金を行うと達成できます。



貯蓄だと、
もちろんインカムゲインは無いよ。
投資だとどうでしょう。
けっこう現実的な利回り4%で計算していきます。
楽天証券の積立シュミレーションでやってみます。


シュミレーションの結果、
毎月、約2.2万円の積立、43年間でした。
支払元本は約1130万円、総資産は3000万円です。
注意点は、手数料や税金が考慮されていないこと。
これだと配当は月10万円より、もう少し下がるかもしれませんね。



積立金額が貯蓄の約半分は嬉しいね。



新社会人ならいけるんじゃないか?
総支給22万⇒手取り18万⇒積立後15万
月15万円ちょいは生活に充てられそうだな。
これが、22才から定額2.2万円が厳しいなら、
下のようにしても、約3000万円の資産を達成できるようです。
22~29才 月1万円積立
30~39才 月2万円積立
40~49才 月3万円積立
50~65才 月4万円積立
⇒支払元本1416万円
⇒総資産3043万円
元本が前のシュミレーション(1130万円)と比べて少し多くなるのは、
22才からの1.2万円の差が、それだけ大きいということです。



時間の大切さがわかるのう。
セミリタイア:『資産4500万円』
続いては、セミリタイア(セミFIRE)を考えていきます。
【1章】で良いなと思った方は参考にしてみて下さい。
目標とする資産は4500万円、
達成できて得られるインカムゲインは月15万円。(年間180万円)
目標とする年齢は40才とします。(投資期間18年間)


シュミレーションの結果、
毎月、約14.3万円の積立、18年間でした。
支払元本は約3080万円、総資産は4500万円です。



期間が短い分、ちときついの。



手取り18万、
積立後3万円のこる。
独身で実家暮らし、
超倹約生活で、、、
ギリ、いけるか?



シビア
早期リタイア:『資産7500万円』
次に早期リタイヤ(FIRE)です。
厳しい条件が予想されますが、どうでしょうか。
目標は、資産7500万円。
インカムゲインは月25万円。
投資期間はセミリタイアと同じで18年間で考えます。


シュミレーションの結果、
毎月、約23.8万円の積立、18年間でした。
支払元本は約5135万円、総資産は7500万円です。



ぐぬぬ、手取り18万では足りない。
ど、どうすれば、、、



Bちゃん!兼業!
兼業だよ!
早期リタイアは、
人がうらやむほどの高給取りか、
倹約+兼業の組み合わせなど、
人とは違った努力が必要そうです。
子供の大学入学:『資産300万円』
最後に、こちらも今の内から、ぜひ考えてみて下さい。
子供の教育費です。
【4章】で取り上げますが、教育費はやはり、かなりかかります。
ここでは、1番支出がかかるタイミング、
大学入学時に300万円の資産を確保するシュミレーションで行きます。
まず、子供が生まれたら、
子供の証券口座を作って、
『ジュニアNISA』は投資をするなら鉄板だと思います。
そして、18才になるまで積み立てていきます。


シュミレーションの結果、
毎月、約1万円の積立、18年間でした。
支払元本は約206万円、総資産は300万円です。



ハムスターは子だくさんだからな!
子供の数×1万円が必要だな!がはは。
ちなみに、貯蓄で準備する場合、
毎月1.39万円の貯金が必要です。
どうしても、投資が合わないなと感じたら、
月4000円くらいの差なら、行けそうです。
子供が生まれたら『児童手当』がもらえます。
・3歳未満:一律1.5万円
・3歳以上小学校卒業まで:1万円(第3子以降1.5万円)
・中学生:一律1万円
厳しいことを承知で言えば、
仮にこの、児童手当を生活費にあてず、
全てを貯蓄または投資に回すことができれば、
教育費に限って言えば、大丈夫そうですね。



そうしたら、
逆に生活費の方が
厳しくなりそうじゃの。
参考になるかも!


具体的な資産の築き方
さて、資産や投資事業にツテのない人が、
資産に1番アクセスしやすいのは、
『証券会社』、次に『不動産会社』です。
そして、
学生、新社会人が今から始める『投資』というならば、
『証券会社』でひとまず十分に思います。
「現物不動産」はどうしてもメンテナンスが必要で、学生や新社会人は時間が捻出できませんし、
先述したように、初期費用が高い場合が多く、オススメできません。
どうしても、不動産に投資をしたいなら、
証券会社で投資できる『リート(不動産ファンド)』に投資するのが良いでしょう。



と言うことで、ココからは、
証券口座開設から、
銘柄選び、購入、
保持中のメンテナンスまで、
カンタンに見ていくよ。
証券口座の開設



まずは、
ネット証券の口座を開設します。
手数料や、資産維持コストを考えた時、
昔ながらの総合証券会社よりも、
ネット証券の方が確実に良いことが断言できます。



やっぱり何も考えずに総合証券会社を使ってた
ヤツの言葉は重みがちがうね!



ね!
ネット証券には、
楽天証券、SBI証券、マネックス証券、
松井証券、auカブコム、GMOクリック証券など、
多数あります。



オススメは楽天証券だけど、、、
それぞれの特徴を知ってからの方が、納得感はあると思います。
下の参考記事(証券口座選びは、手数料とオリジナルサービスを見よう)では、
楽天証券、SBI証券、マネックス証券の特徴をちょろっと紹介してます。





開設完了までは、
なんやかんや
1か月くらいかかります。
チャンスを逃さないためにも、
さくっと作っておくことをオススメします。



コロナショックなどの暴落時は、
申し込みが殺到した。
完了まで2~3か月かかるそうだ。
気をつけろ。
投資商品の選別と購入
いよいよ、銘柄選定です。



1番わくわくする時ですね。
選別と購入に際して、3つの注意点があります。
ひとつ、ネットで購入すること。
(窓口購入は手数料が桁違いに高いです。ネット証券なら心配ありません。)
ひとつ、新興国に手を出さないこと。
(法などの環境整備が整っておらず上級者向け。)
ひとつ、まずは『投資信託』から。
(こだわりが無ければ!)
まず、
長期投資スタイルの『投資信託』を今から考えていきます。



株と投資信託って言ってたじゃん。
何で株はダメなの?



株でも良いけど、
それだと、
『資産の分散』が効きにくいんだ。
株は資産の分散が効きにくいです。
株は基本的に100株単位で購入なので、1株500円でも5万円程度はかかります。
すると軍資金によっては購入できる銘柄数が少なくなるので、
資産の分散ができません。
(分散の理想は最低でも30銘柄以上)
投資信託は、軍資金が少なくてもはじめやすく、
分散を効かせやすいので、初めての方にもオススメできます。
投資信託は株より維持コストが少しかかってしまいますが、
100円から購入可能なので、軍資金が少なくてもはじめやすく、
また、購入する商品によっては、
米株の約500銘柄に分散(S&P500インデックスファンド)
日本株の225銘柄に分散(日経225インデックスファンド)
のように資産の分散が容易にできます。



100円で500銘柄に投資?
意味わからんくね?
「日経225」や「S&P500」などは指数と呼ばれ、
指数に連動することを目標としたファンドをインデックスファンドと言います。
そして、
このインデックスファンドが長期投資の根幹部分になりますので覚えておいて下さい。



株の個別銘柄を買うより、
投資信託で指数を扱うファンドを購入した方が
分散が効くと言うことだね。



もちろん、
応援したい会社などがあるなら、
その個別銘柄を買えばいい。
株主になることで分かるものもある。



マック!明治!コカコーラ!



トヨタ!テスラ!アマゾン!アリババ!
再度こちらを見ましょう。


投資信託は、ほぼすべての資産を網羅しています。
債券も株もリートも、
ここにはない、先物(金、小麦等)も、
ハイテク株の組み合わせも、電気自動車分野の投資も、
それこそ、数えきれないほどの商品(ファンド)があります。
ちなみに、
楽天証券では投資信託を約2700本扱っています。



全部見るのも大変そうだね。
そこで、図に立ち返ると、
高いリスクとリターンを目指すなら、
米国株や先進国リート
低いリスクとリターンを目指すなら、
先進国債券、日本株
と言ったように、投資のあてが付けやすくなります。
あと、先述しましたが、
新興国(中南米、東南アジア等)は上級者向けなので、
ある程度、投資に慣れてからにしましょう。
さて、もう少し具体的に考えていきます。



具体的な銘柄も挙げていくよ。
米国株(投資信託)
まず、先進国の中でも、
アメリカ(米国)は投資の最大国です。
投資信託でも、
『米国株』と『米国株以外』と言う風に分けられるほど、
投資の中心に位置する国です。知っておきましょう。
まず、ポートフォリオに米国株を組み込むのが1番のオススメです。
買付手数料なし、管理費用0.0968%
アメリカの株式、
約500の優良銘柄にコレ1本で投資できます。
(アメリカには4000程の銘柄が存在します。)
日本株・日本リート(投資信託)
次に、日本のニュースなどは耳にしやすいので、安心しやすいと思います。
日本の株、リートも組み入れを検討しても良いと思います。
全世界株(投資信託)
また、長期に投資する際、米国のみ、日本のみだと怖いと感じる方は、
全世界ファンドと言うのもあります。1つの国だけでなく、全世界の銘柄に分散できます。
債券(投資信託)
最後にリスクを避けたい人、
特に教育費向けなどであれば、外国債券も良いでしょう。
ですが、株などと比べると、利回りは低めですので、計画的に組み込みましょう。



ここに挙げたのは、
全てインデックスファンドじゃ。



『管理費用』は、
年間でかかる維持コストです。
仮に100万円分の投資信託を持っていて、管理費用が0.282%の時は、
年間に2820円を支払うことになります。
(365日で割った7.8円を、毎日引かれます。)
管理費用が1%を超えると大きいので買わないようにして下さい。



1%を超えるファンドは、
ぼったくりファンドと言われることも。
リンク先へぜひ行ってみて下さい。
実際に各商品の、
長期のパフォーマンス(チャート)などを見て、
値上がりや、リスク(振れ幅)を感じて下さい。
(2020年の下落はコロナショックです。)
下の方には期間ごとの利回りの表も配置されています。
また、目論見書を見て下さい。
投資している個別の銘柄などが記載されています。
購入の前は、
必ず目論見書やレポートを見て判断してください。
保持商品のチェック
保持商品のチェックについては、
月に1回程度、購入した銘柄の、
レポート(投資信託)や、決算単信(株)を見る程度でOKです。
ネットで確認したり、郵送で届いたりします。
何を見ているかと言うと、
自分の予想通り動いているかです。
長期投資のうち、
唯一売る判断をしなければいけないのは、
自分の予想と違う動きをしたときです。
保持商品を売る・手放す判断は?
売る判断は主に2つ。
目標を達成したときと、
自分の予想と違う動きをしたときです。
目標を達成した時は、そのままの意味です。
配当や分配が十分あるなら、資産を売る必要はないでしょう。
配当が無いタイプ(配当再投資など)は、
現金が必要な分だけ資産を売れば良いでしょう。



『資産売却時の4%ルール』
って言うのがあるらしいよ。
調べてみて。
困るのは、自分の予想と違う動きをしたときです。
自分の予想とは違う時とは、例えばこんな時です。
例えば、
安定配当を狙って買った株の会社が、
配当を減らす(減配)または、
配当を出さない(無配)という判断をしたとします。
〇〇ショック等でもなく、決算が悪いわけでもなく、
会社が配当を出し渋ったと言えるような、
自分が納得いかない理由があった場合、
それは、
自分の予想と違う動きを企業がしていると言えます。



そういう時は、胸を張って売ろう!



業績が悪い時、
配当が一時的に減ることはあるよ。



業績が少し悪くなっても、
配当を維持する男前な会社もあるし、
判断は少し難しくなるね。
やってはいけない手放し方(狼狽売り)
長期投資を行っているならば、
多少の値動きはいつでもあります。
それに不安を感じて売ってしまうのはもったいないことです。


再度、この図を思い出して下さい。
たとえば、
2005年末時点で、
先進国債券を100万円分持っていたとします。
それ以上の資金投入が無い場合、
2006年末では、110万円。(+10.0%)
2007年末では、114.9万円。(+4.5%)
2008年末では、97.13万円。(-15.5%)
2009年末では、104.3万円(+7.4%)
と言う風に、資産評価額は変移していきます。
このように、価格変動は常にあります。



2008年は、
リーマンショックですねー
一喜一憂せず、
じっくり腰を据えて、投資をしましょう。
特に、
保持商品の価格が大きく下がった際にやってしまいがちな、
値下がりの不安感から売却を決定する
『狼狽売り』は絶対に避けましょう。
コロナショックでも、リーマンショックでも、
大きな下落があっても指数は必ず回復します。



歴史が証明しとるらしいで!
むしろ、貯蓄や取っておいたボーナス突っ込んで
買い増し(ナンピン)をおすすめします。
※短期投資は損切はめっちゃ大切です。
まとめ!



長い記事、
最後まで読んで頂き!
ありがとうございます!
まとめます。
まず、投資の知識を集める。
ここに書いてあることだけでは、
全然足りません。
色んな人たちが言っていることや意見を聞いて、
自分のスタイルや目標を見つけましょう。
そして、なりより、
やってみないと分かりません。
軍資金が少ない時からでもできる投資は、『投資信託』でしょう。
まずは、証券口座の開設。
社会人の方は、
月1万円の積立投資信託から、始めてみてはどうでしょう。
学生の方は、
ジュニアNISAを申請して、貯金の一部を投資してみるのも、おもしろいですね。
つみたての威力は本編でお伝えしたとおりです。
長期になればなるほど、資産は増えやすくなります。



証券口座開設については、
ぜひ楽天証券をどうぞ。



『NISA』、または
『つみたてNISA』の申請を忘れないように。


『投資』は成果が見えてくると、めちゃくちゃ楽しくなります。
それまでは、地道にコツコツ続ける。
そのためのモチベーションはあなたの『目標』です。
ぜひ納得のいく『自分の目標』を考え抜いてください。



投機は小遣いの範囲でやれよー



それでは3章は以上です。
次の章でお会いしましょう!
長くなって、ごめんよー。
投資はすべて自己責任です。
リスクを理解し、しっかりした検討をお願いします。